なかなか治らない関節痛のセルフケア
なかなか治らない関節痛のセルフケア
先のブログで、炎症部位はもんではいけないと述べましたが、患部安静に努め、医師から消炎鎮痛薬の処方や、ステロイド注射などの強い治療を受けてもなかなか治まらない痛みがあります。
最近、難治性のズキズキうずく痛みは、小さなモヤモヤ血管が炎症部に新生していることが分かってきました。
幾つかの医療施設では、モヤモヤ血管の塞栓療法が行われていますが、まだ自由診療でしか行われておらず普及していません。
難治性のズキズキする痛みのセルフケアがあります!
ズキズキする部位を指で強めに圧迫します(もんではいけません!)。これを1回30秒以上、1日3回行うと、ズキズキする痛みが徐々に減ってきます。
このセルフケアの方法は安全なため、当科では、難治性の肩関節周囲炎やテニス肘、母指CM関節症、変形性膝関節症の患者さんなどによくお勧めしています。
当科の一歩進んだ関節痛の治療
当科では超音波(エコー)で炎症部位を確認して、患部にステロイドや局所麻酔薬、ヒアルロン酸、PFC-FDをピンポイント注射しています。また炎症によって筋膜に癒着が起こり、関節可動域に制限を来している場合には、筋膜のハイドロリリース注射を併用して、痛みだけでなく関節可動域の改善も目指しています。
またエコーでモヤモヤ血管を確認し、圧迫による血流低下をリアルタイムでお見せしながら、圧迫部位や圧迫法をご説明しています。
難治性の痛みにお悩みでしたら、どうぞ当科にご相談ください。
菅整形外科病院
ペインクリニック・整形外科
📞0957-23-2388(予約制)
金出政人
2022年4月23日記載
マッサージについて
マッサージについて
マッサージして良い部位と悪い部位があります。
筋腹(筋肉の膨らんでいるところ)はマッサージして良い部位ですが、痛みがある関節部位や腱は、炎症を悪化させるためマッサージしてはいけません。
私の外来では、肩や肘、ひざなどの関節炎、手首や指の腱鞘炎などに対してマッサージしている患者さんをよく見かけます。
診断名:五十肩(肩関節周囲炎)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、変形性膝関節症、ドケルバン病、ばね指など。
炎症は、治癒する過程でヒスタミンが放出されるため、痛がゆさを感じます。従って誰でもマッサージしたくなるのですが、マッサージすると炎症が長引くので、『痛がゆいのは炎症が治ってきている証拠』と思って、触らずに我慢しましょう!
また筋肉(筋腹)を強い力でマッサージすると筋肉繊維が傷つきます。痛気持ちいいくらいの軽めのマッサージをお勧めします。
こっている筋肉表面の皮膚だけをつまむことが、こりの改善に効果的と最近では報告されています。この方法は安全なので、私の外来でも肩こり患者さんや変形性膝関節症患者さんのセルフケアとしてよくお勧めしています。
当科の一歩進んだ肩こり、首こりの治療
超音波(エコー)を見ながら、筋肉のしこりに局所麻酔薬を注射するトリガーポイント注射や、筋膜の肥厚、癒着部位を薬液で剥離するハイドロリリース注射を行っています。もう何十年も前から肩こり、首こりに悩んでいるという方にも有効で、注射直後に腕を挙げる、首を回すことが楽にできるようになります。
注射の効果を持続させるために、毎日のセルフケアも必要ですが、経験豊富な当院の理学療法士が、再発しにくい丈夫な身体づくりや姿勢の矯正などの支援もしています。
難治性のこりや痛みにお悩みでしたら、どうぞ当科にご相談ください。
菅整形外科病院
ペインクリニック・整形外科
📞0957-23-2388(予約制)
金出政人
2022年4月23日記
「痛み」と「健康」の関係性
みなさんは「痛み」と「健康」の関係性について考えたことはありますか?
ペインクリニックについては当院のペインクリニック・整形外科のホームページに詳しく掲載おります。
ペインクリニック科 | 菅整形外科病院ペインクリニック (s-ope1.wixsite.com)
ブログをはじめました!
菅整形外科病院のペインクリニック・整形外科です。
このブログでは、私の何気ない日常や思ったことをつぶやいていこうと思っています。
ご縁があり、読者になっていただいたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
また、ペインクリニック・整形外科のホームページを開設しました。
ペインクリニック・整形外科の治療内容等を詳しく掲載しております。
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