菅整形外科病院 ペインクリニック整形外科のブログ

難治性の『痛み』や『痙縮(けいしゅく)』にお困りの方はどうぞ当科にご相談ください。

マッサージについて

マッサージについて

 

マッサージして良い部位と悪い部位があります。

筋腹(筋肉の膨らんでいるところ)はマッサージして良い部位ですが、痛みがある関節部位や腱は、炎症を悪化させるためマッサージしてはいけません。

私の外来では、肩や肘、ひざなどの関節炎、手首や指の腱鞘炎などに対してマッサージしている患者さんをよく見かけます。

診断名:五十肩(肩関節周囲炎)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、変形性膝関節症、ドケルバン病、ばね指など。

炎症は、治癒する過程でヒスタミンが放出されるため、痛がゆさを感じます。従って誰でもマッサージしたくなるのですが、マッサージすると炎症が長引くので、『痛がゆいのは炎症が治ってきている証拠』と思って、触らずに我慢しましょう!

 また筋肉(筋腹)を強い力でマッサージすると筋肉繊維が傷つきます。痛気持ちいいくらいの軽めのマッサージをお勧めします。

 こっている筋肉表面の皮膚だけをつまむことが、こりの改善に効果的と最近では報告されています。この方法は安全なので、私の外来でも肩こり患者さんや変形性膝関節症患者さんのセルフケアとしてよくお勧めしています。

 

当科の一歩進んだ肩こり、首こりの治療 

  超音波(エコー)を見ながら、筋肉のしこりに局所麻酔薬を注射するトリガーポイント注射や、筋膜の肥厚、癒着部位を薬液で剥離するハイドロリリース注射を行っています。もう何十年も前から肩こり、首こりに悩んでいるという方にも有効で、注射直後に腕を挙げる、首を回すことが楽にできるようになります。

 注射の効果を持続させるために、毎日のセルフケアも必要ですが、経験豊富な当院の理学療法士が、再発しにくい丈夫な身体づくりや姿勢の矯正などの支援もしています。

 

難治性のこりや痛みにお悩みでしたら、どうぞ当科にご相談ください。

 

菅整形外科病院

ペインクリニック・整形外科

📞0957-23-2388(予約制)

金出政人

2022年4月23日記

 

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